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フィッシュマンズ 

最近、夜寝る時にフィッシュマンズのAloha Polydorというアルバムをよく聴く。


Aloha PolydorAloha Polydor
(1999/06/30)
フィッシュマンズ

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みんな知っとる?フィッシュマンズ。

もうオレのまわり(大学生やから、22歳以下の人)は、きっと知らんやろなぁ。

というか、オレの同年代でも、多分そんに聴いとる人はおらへんと思う。
まぁ、オレらが中三の頃である1999年に、ボーカルの佐藤伸治が亡くなった時点で活動は休止されとるわけやし。実際にハマって聴いてたのは、きっとオレらより世代が上の人々やろう。


私ですか?

存在は、中学の頃(10年ちょい前か)から知っとったよ。知っとっただけやけど。

その時の印象は、何かヘンな声したヤツやなぁ。とか、あんななよなよした声しやがって。みたいな感じ。
まぁ、その声がなかったら、このバンドは成立せーへんねんけどさ。


だから、ボーカルの佐藤伸治が亡くなった時も、知っとるバンドの人が亡くなったぐらいの印象で、特にどうということはなかった。


とはいえ、死というものはしばしば、その人が作り出したり残したりしたものに、ある種の価値をもたらすことがあるらしい。

亡くなった時の音楽業界からの悼みの声や、改めて聞かれた再評価には、オレの中でもやはり、一度聴いてみよう、聴いてみた方がええんやろなという気にさせられた。



それから約8年後。

去年のことやったかな。
ふとラジオから、彼らの曲群の中で知っとる数少ない曲、SEASONが流れてきたんや。

おっ、これ知っとると思った瞬間。

ただ一言。
衝撃やった。


リリース当時、オレはCDTVを毎週録画するくらいのチャートフリークで、この曲はサビだけ触れたことがあった。

毎週たくさんの曲が断片的に流れていって、その中で大部分は忘れ去られて行く。

でも、この曲だけは何か覚えとったのは、この曲の雰囲気が、当時の他のチャートインしている曲を凌駕しとったから。明らかに異質で、でも、凄く気持ち良さそうな独特の雰囲気が印象的やったんやと思う。


そんなわけで、SEASONが聴きたくて借りたAloha Polydor。
ポリドール所属時代の、いわば後期ベストにあたるらしいけども、コレが本当に素晴らしかった。

一貫して、夕暮れから夜明けまでに聴くといい気持ちに浸れる曲ばっかり。
曲がぐあっと自分を飲み込んでくるような。同化してくるような。青い世界にそのまま流れていきそうな。そんな感じで。



この気持ち良さは、一体何なんやろう。



このアルバムに入っている曲の歌詞を読んで、思った。


この人の詞は、儚い。

そして、なんて孤独で、無力を歌うのがうまいんやろう。と。


外向き用の仮面を外した本当の自分は、自分だけではこの現実に対して、何かができるというわけではない。
仮面を外した自分の顔を知っているからからこそ、仮面を外した彼女に触れたい。
でも、そんな彼女に対しても、自分は何もできない。

何もできへんのに、時間だけは、過ぎていく。
それがどんなに、不安やろう。


みんなが目を逸らしたがり、認めることを拒み続けるような。認めると自分と言う存在が崩れ去ってしまうような。そんな、私たちが生きているということの本質や、意味。
それを彼は、飾ることなくそのまんま歌う。


別に、そんな自分から目を逸らす必要なんかない。そのまま。
そのまま、揺られていればいい。


ナイトクルージングという言葉の世界観を、あれだけ見事にカタチにする彼のこと。
そんな現実に対する無力感やったり、虚無感やったりするものは、ばっちり表現されとるんやろう。

彼の曲を聴くと感じる、ある種の気持ち良さや脱力感。
それはきっと、自分を飾るための仮面、すなわち、掲げ続けているとやっぱりどこかしら疲れてしまうようなものを、無意識に外した時の身(心)の軽さなんやと思う。

つまり、外向きの顔を外すわけやな。
スーツで家に帰ってきて、部屋着に着替えるみたいなもん。

そんな気持ち良さが、気楽さが、彼の「歌」を聴くことによって、意識せずともサブリミナルのごとく感じられるようになっている。



こういうことを考えると、彼は本当に病死だったのか疑わしくなってくる。

もしかしたら、『何もない』ことと対峙することから逃れられずに、疲れてしまったんではないやろうか。


みたいないらんことも考えてみたり。



佐藤伸治。


「君はひとりじゃない」


みたいなことを叫ぶ曲が氾濫するこの世の中の、10年以上前に「みんなひとり」をテーマにして、それを表現しきった男。


まぁ、「みんなひとり」みたいな曲ばっかりやったら、自殺者が溢れてしまって、この世は硫化水素に覆われてしまうんやけどさ。


いまだにちょくちょく話題に上がったりするところを見ると、やはり彼が繰り広げる世界は、それだけ独特で、特別やったんやろうなぁ。



今までも。そして、これからも。


FISHMANS  ナイトクルージング




FISHMANS いかれたBaby


Aloha PolydorAloha Polydor
(1999/06/30)
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